結論(30秒でわかる)

向いている人

  • BJJの練習で学んだ技や動画がスマホやSNSに散らばっており、技の連携をフローチャートで体系化したい人(後述のとおり、練習メモ・動画・フローチャートを一元管理する機能に一点特化しています)
  • まず無料の範囲で基本機能を試し、必要なら月額500円のサブスクだけを検討したい人(後述のとおり、基本の記録機能は無料で使え、有料化はAI機能の拡張などに限られます)
  • 開発者への機能要望がどれくらいの速さで反映されるかを重視する人(後述のとおり、リリース7か月で頻繁にバージョンアップが続き、実際にレビューの要望が次バージョンで実装された例があります)

向いていない人

  • 大会の試合結果や階級別の体重管理まで一つのアプリで完結させたい人(後述のとおり、その種の機能は競合のBJJNoteの方に用意されています)
  • サービスの長期的な継続実績を確認してから使いたい人(後述のとおり、リリースから7か月と、本サイトで扱ってきたアプリの中でも特に運用実績が短い部類です)
  • 批判的なレビューも読んだうえで判断したい人(後述のとおり、本文付きレビュー28件は執筆時点ですべて★4〜5で、不満点を裏付ける投稿は見つかりませんでした)

BJJCraftとはどんなアプリか

項目内容
アプリ名BJJCraft - 自分の柔術を設計・運用するOS
開発元個人開発者(柔術道場代表・国際大会優勝経験を持つ黒帯)
価格基本無料(App内課金あり)
App Store評価★4.85(103件)
リリース2026年1月20日
最新バージョン1.1.8(2026年8月23日更新)
対応OS / サイズiOS 15.1以上 / 59MB
年齢レーティング4+
カテゴリスポーツ、教育

(以上、App Store公式ページ掲載情報、2026年8月27日取得)

App Store掲載の説明によれば、本アプリは「柔術を『自分だけのゲーム設計図=BJJ OS』として整理・運用していくためのアプリ」で、日々の練習メモ、技の動画、技の連携を示すフローチャートを一元管理することに機能を絞っています。開発者はApp Store説明文で「柔術道場『東京柔術倶楽部』代表(JBJJF全日本アダルト黒帯準優勝/IBJJF国際大会複数回優勝/黒帯二段)が、自身の競技・指導経験をもとに開発した」と明記しており、実際に競技者・指導者としての経験を持つ人物が自ら使うために作ったアプリであることをうかがわせます(開発者の実名はApp Store公式ページ上に記載がありますが、本サイトの個人開発者匿名化方針にもとづき本文では属性のみで紹介しています)。

機能面では、AIによる自然言語検索(「ハーフガードで詰まるポジション」のような曖昧な質問から自分の記録を探す)や、動画・メモをカテゴリで自動整理するAI整理サポートも搭載されています。ただしApp Store説明文は「AIは答えを押し付ける存在ではありません」と述べており、AIが柔術の技そのものを教えるのではなく、あくまでユーザー自身が蓄積した記録を整理・検索する裏方として位置づけられている点は、他のAI活用アプリとの違いとして注目に値します。

課金構造を分解する

App Store公式ページの確認(2026年8月27日取得)によると、BJJCraftの基本機能(練習メモ・技のライブラリ・フローチャート作成)は無料で利用できます。その上で、App内課金として次の1種類のサブスクリプションが用意されています。

プラン価格内容
BJJCraft スタンダードプラン(月額)月額500円(14日間無料トライアルあり)AI検索・整理機能の拡張、より大きなストレージ容量、無制限の練習メモ作成

(App Store公式ページ掲載のApp内課金情報、2026年8月27日取得)

課金構造として注目すべき点が2つあります。1つは、無料版でも「練習メモ作成」自体はできる一方、有料プランの説明に「無制限の練習メモ作成」とある通り、無料版には記録できるメモ数に何らかの上限が設定されている可能性が高いことです。ただし具体的な上限件数はApp Store公式ページには明記されておらず、本記事執筆時点では特定できませんでした。もう1つは、月額500円という価格自体は他の趣味系記録アプリ(たとえば本サイトで扱ったサレコ(サウナレコード)の買い切り700円や、矢数手帳の完全無料)と比べても突出して高いわけではなく、14日間の無料トライアルを使えば実際にAI機能を試してから継続を判断できる設計になっている点です。

なお、開発元は公式サイト(bjj-craft.tekural.com)を運営していますが、本記事執筆時点では環境のネットワーク制限によりWebFetchでの到達ができなかったため、課金情報はすべてApp Store公式ページの記載のみを典拠としています。

レビュー28件を分析してわかったこと

App Store公開データ(2026年8月27日取得)によると、本アプリの評価件数(★の数のみ)は103件、平均★4.85です。本文付きで投稿されたレビューはApp StoreのレビューRSSで取得できる範囲で28件でした。件数としては本サイトのマニアック枠の中では比較的多い部類ですが、それでも母数は限られるため、以下は28件の範囲で確認できた傾向として紹介します。

★の分布は、★5が26件・★4が2件・★1〜3が0件で、28件の平均は★4.93でした。全体の平均★4.85とほぼ一致しており、サレコのように「本文付きレビューの方が星評価より辛口になる」傾向は見られません。むしろ本アプリでは、批判的な内容の投稿がRSSで取得できる範囲では1件も見当たりませんでした。

称賛の内容: 「柔術のテクニックはフローチャートで管理するに限る。技の派生をしっかり自分に落とし込むには最高のアプリ」「動きが止まるところがあり、フローチャートに起こすことでどんなスキルが不足しているか見える化できました」「YouTubeやスパーリング動画などをまとめて保存できて、あとから簡単に検索できるので、復習の質がかなり上がりました」など、技の知識を可視化・構造化できる点への評価が28件中ほぼすべてに共通して見られます。「柔術を始めて1ヶ月と少しですが、フローチャートで頭の整理ができる」という初心者からの声もあり、対象は競技者に限らず初心者〜中級者にも広がっているようです。

要望・不具合報告: 数は少ないものの、具体的な指摘も含まれていました。1件は「文字入力で小文字、濁音半濁音等を入力しようとすると、確定してしまうバグあり」という日本語入力の不具合報告です。また別の投稿では「フローチャートの全体図を確認している時、誤ってフローを動かしてしまうことが良くあるので、編集ロックモードの追加をしてほしい」という要望がありました。この要望には後日談があり、本記事執筆時点の最新バージョン(1.1.8、2026年8月23日リリース)のリリースノートには「フローチャート閲覧中に誤ってステップタップしないようにロックモードを追加しました」と明記されています。レビュー投稿(バージョン1.1.1時点)からわずか数バージョンで、指摘された不満点がそのまま実装された形跡が確認できました。ほかにも「エクスポート機能(csvなど)が欲しい」「試合についての記録ができるとなお良い」といった機能追加の要望が複数件あり、これらは本記事執筆時点ではまだ実装されていません。

一方で正直に書いておくべき点として、確認できた28件の本文付きレビューはすべて★4〜5で、明確な低評価・批判的な内容の投稿は見当たりませんでした。レビュー本文には「インスタでこのアプリを見つけ」という投稿もあり、開発者自身が実名で発信するSNS・YouTube(前述の世界トップクラス黒帯からの推薦動画など)を通じて初期ユーザーが流入している可能性がうかがえます。開発者自身の競技コミュニティ内での知名度が高いアプリの場合、初期の投稿者が発信元に近い層に偏りやすいことは一般論として起こり得るため、この評価の高さを額面通りに受け取るだけでなく、参考情報の一つとして捉えるのが妥当です。

競合アプリとの比較

iTunes Search APIで「柔術」を検索したところ(2026年8月27日取得)、BJJ専用の練習記録・技術ライブラリアプリが2025年後半から2026年にかけて集中して新規リリースされていることが確認できました。評価件数の多い順に主要なアプリを比較します。

アプリ名評価開発元リリース/最終更新特徴
BJJCraft(本記事)★4.85(103件)個人開発者(柔術道場代表)2026年1月/2026年8月更新技メモ・動画・フローチャートをAIで検索・整理。月額500円のサブスクあり
BJJNote:ブラジリアン柔術ノート★4.48(23件)法人(EGG STUDIO LIMITED LIABILITY CO)2025年6月/2026年7月更新帯昇格記録に加え、体重管理・大会情報登録・大会結果の勝率統計など大会準備機能を持つ
Grappler BJJ 柔術練習記録★4.86(7件)個人開発者2026年6月/2026年6月更新リリース直後の新興アプリ
SubmitKit: 柔術テクニックライブラリ★4.86(7件)法人(JAYCO LIMITED LIABILITY COMPANY)2026年5月/2026年7月更新技術ライブラリに特化
Your BJJ★3.20(5件)個人開発者2026年2月/2026年6月更新リリース後、評価が伸び悩んでいる
BJJ 技事典 - 柔術テクニック★3.00(2件)法人(BUILD GEEKS inc.)2026年4月/2026年6月更新評価件数が少なく実態把握が困難

(評価・開発元・更新日はすべてiTunes Search / Lookup APIより2026年8月27日取得。このほかFlowRoll・RollQuant・JiuFlow・BJJ Diary・柔術計分板など、評価0〜4件の新興アプリも同時期に複数確認できましたが、実態評価が難しいため表からは割愛しました)

この比較から見える構図は2つあります。①BJJ専用の練習記録アプリという市場は、2025年後半から2026年にかけて新規参入が相次ぐ「生きた激戦区」です。 上記6本に加えて評価0〜4件の新興アプリが少なくとも5本以上確認でき、日本国内のBJJ競技人口自体はまだ小さいにもかかわらず、開発者の側でこのジャンルへの関心が高まっていることがうかがえます。前述の矢数手帳(弓道)のように1つのジャンルに複数の個人開発アプリが乱立する構図と似ていますが、こちらは各アプリのリリースが軒並み2025〜2026年と新しく、まだ勝者が固まっていない発展途上の市場だという違いがあります。

②評価件数・評価スコアの両方で、現時点ではBJJCraftが最大手です。 ただし先行するBJJNote(2025年6月リリース)は、体重管理や大会結果の勝率統計といった「大会に出る競技者」向けの機能を持つ点でBJJCraftとは差別化されています。BJJCraftはフローチャートによる技の体系化に振り切っている一方、大会準備の機能は本記事執筆時点では確認できませんでした。日常の練習を整理したいのか、大会に向けた準備まで一元管理したいのかで、選ぶべきアプリが分かれる可能性があります。

無料版はどこまで使えるか

App Store公式ページの説明(2026年8月27日取得)によれば、「基本機能は無料でご利用いただけます」と明記されています。前述のとおり、練習メモの記録、技術ライブラリへの動画・メモの保存、フローチャートの作成といった主要機能は無料版でも利用できるとみられます。

一方で、月額500円のスタンダードプランでは「AI検索・整理機能の拡張」「より大きなストレージ容量」「無制限の練習メモ作成」が提供されるとされており、無料版にはメモ数やストレージ容量、AI機能の利用範囲に何らかの制限があると推測されます。ただし具体的な上限の数値はApp Store公式ページには記載がなく、本記事の裏取り範囲では特定できませんでした。実際にどこまで無料で使えるかを正確に知りたい場合は、14日間の無料トライアルを使ってスタンダードプラン加入前後の違いを比較するのが確実です。

解約方法(手順)

BJJCraftのスタンダードプラン(月額500円)はApp内課金のサブスクリプションのため、他の多くのサブスク型アプリと同様にApple IDのアカウント設定から解約します。

  1. iPhoneの「設定」アプリを開き、最上部の自分の名前(Apple ID)をタップする
  2. 「サブスクリプション」を選択する
  3. 一覧から「BJJCraft」を選び、「サブスクリプションをキャンセル」をタップする

購読期間終了日の24時間前までに解約手続きをしないと自動更新される仕様のため、無料トライアル中に継続しないと決めた場合は、トライアル終了前に手続きを済ませる必要があります(App Store公式ページ掲載情報、2026年8月27日取得)。解約後も、それまでに記録したメモ・動画・フローチャートのデータ自体が削除されるかどうかは、本記事執筆時点の公開情報からは確認できませんでした。

よくある質問

Q. BJJCraftは無料で使える?

A. はい。基本機能は無料で利用できます(2026年8月27日、App Store公式ページで確認)。AI検索・整理機能の拡張やストレージ容量の増加を求める場合は、月額500円(14日間無料トライアルあり)のスタンダードプランへの加入が必要です。

Q. どんな人が使うアプリ?

A. ブラジリアン柔術(BJJ)を練習している人向けの専用アプリです。開発者自身が競技経験を持つ柔術道場代表であるとApp Store説明文に明記されており、初心者から大会を目指す競技者まで、練習で学んだ技を体系的に整理したい層を対象にしています。

Q. 他の柔術記録アプリとの違いは?

A. 前述の競合比較のとおり、先行するBJJNoteは大会準備・体重管理機能を持つのに対し、BJJCraftは技の連携をフローチャートで可視化する機能とAIによる検索・整理に特化しています。2025〜2026年にかけて同種のアプリが多数リリースされていますが、評価件数・評価スコアの両面で本記事執筆時点ではBJJCraftが最大手です。

Q. 開発は今も続いている?

A. リリースは2026年1月20日、最新バージョンは1.1.8(2026年8月23日更新)です。7か月間でバージョン1.0.1から1.1.8まで頻繁に更新されており、レビューで報告された不具合や要望(編集ロックモードなど)が次バージョンで実装された例も確認できました。

Q. 評判は良い?

A. App Store公開データでは評価103件・★4.85、本文付きレビュー28件もすべて★4〜5です。ただし批判的な内容の投稿は執筆時点で見当たらず、開発者自身のSNS・YouTube発信を通じた初期ユーザーの偏りがある可能性も考慮したうえで、参考情報として読むことをおすすめします。

まとめ

BJJCraftは、ブラジリアン柔術(BJJ)の練習で学んだ技のメモ・動画・フローチャートを「自分専用のBJJ OS」として一元管理する個人開発アプリです。開発者自身が競技経験を持つ柔術道場代表という背景を持ち、2026年1月のリリースから7か月で頻繁な更新が続いており、レビューで指摘された不具合や要望が実際に次バージョンで反映される速さも確認できました。基本機能は無料で、AI検索・整理機能を拡張する月額500円のサブスクは任意です。一方で、2025〜2026年に集中して新規参入が相次ぐ発展途上の市場であること、本文付きレビュー28件がすべて★4〜5で批判的な視点に乏しいこと、そしてリリースからまだ7か月と長期的な運用実績が乏しいことは、判断材料として差し引いて読む必要があります。練習で学んだ技がスマホやSNSに散らばって整理できていない柔術家には、現時点で最も評価件数の多い選択肢です。

本サイトでは他にも、大手メディアが扱わない一点特化の記録アプリを取り上げています。同じ武道・記録ジャンルとして、6年以上更新が止まりながらも使われ続ける弓道の記録アプリを検証した矢数手帳のレビューや、個人開発アプリの買い切り課金・不具合対応の実態を検証したサレコ(サウナレコード)のレビューもあわせてどうぞ。


本記事の数値データはすべて2026年8月27日にApp Store公開データおよびiTunes Search/Lookup APIから取得したものです。開発元の公式サイト(bjj-craft.tekural.com)は環境のネットワーク制限によりWebFetchで到達できなかったため、課金・機能に関する記述はすべてApp Store公式ページの掲載情報にもとづいています。評価件数103件に対し、本文付きレビューはApp StoreのレビューRSSで取得できる範囲では28件だったため、レビュー内容にもとづく分析はこの28件の範囲にとどめて記載しています。レビューポリシーは運営者情報、広告の取り扱いはPR表記ポリシーをご覧ください。