結論(30秒でわかる)
向いている人
- 潮汐だけでなく天気・風向き・波の高さ・気象警報までまとめて1つのアプリで確認したい海釣り・サーフィン・ダイビング目的の人(後述のとおり、5種類の情報を1画面で提供する点が本アプリの中心的な特徴です)
- 広告なし・App内課金なしの完全無料アプリを求める人(後述のとおり、App Store公式ページ・レビュー本文のいずれからも有料プランや広告表示は確認できませんでした)
- 多少の表示不具合が起きても、アプリを再起動するなどして使い続けられる人(後述のとおり、レビュー88件中6件がクラッシュ・強制終了を報告しています)
向いていない人
- 釣行の可否を1つのアプリの数値だけで判断したい人(後述のとおり、潮汐データが他の潮見表アプリと食い違うという指摘が複数あり、複数アプリでの照合が実質的に必要です)
- アプリが落ちること自体を許容できない人(後述のとおり、「地点を開いて戻ると必ず落ちる」「起動後に落ちる」といった具体的なクラッシュ報告がバージョンをまたいで繰り返されています)
- 広告を我慢してでも良いので開発を金銭的に支援したい人(後述のとおり、有料版・投げ銭・寄付のいずれの仕組みも用意されていません)
しおさいSとはどんなアプリか
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| アプリ名 | しおさいS-潮見表/タイドグラフ- |
| 開発元 | 個人開発者 |
| 価格 | 無料(App内課金なし) |
| App Store評価 | ★4.44(761件) |
| リリース | 2018年7月26日 |
| 最新バージョン | 1.19.0+116(2025年7月23日更新) |
| 対応OS / サイズ | iOS 12.0以上 / 64MB |
| 年齢レーティング | 4+ |
| カテゴリ | 天気、旅行 |
(以上、App Store公式ページ掲載情報、2026年9月8日取得)
App Store掲載の説明によれば、本アプリは「アングラーを強力にサポートする」ことをコンセプトにした情報アプリで、横スクロールで過去・未来を辿れるタイドグラフ(潮位グラフ)を軸に、3時間ごとの天気予報、風向・風速の頻度を示す風配図、波高・波長の波浪予報、気象庁の警報・注意報を1つの画面に集約しています。全国3,000箇所以上の地点データに対応し、地点をお気に入り登録すれば現在地からすぐに情報を確認できる仕組みです。開発者の公式サイト(rgunner.jp)は本記事執筆時の環境のネットワーク制限でWebFetch到達不可のため、以降の課金・機能に関する記述はApp Store公式ページ掲載情報とレビュー本文のみを典拠とします。
なお本サイトでは、同じ「潮」を扱うアプリとして潮干狩り予報のレビューを既に掲載していますが、あちらは潮位を「潮干狩りに最適な日時」という独自指数に変換して示す、干潟での貝掘りに特化したアプリです。本アプリはその名の通りアングラー(釣り人)やサーファー・ダイバーを主な対象としており、潮位に加えて風・波・気象警報まで扱う点、対象読者の層とも異なります。
課金構造を分解する
App Store公式ページの確認(2026年9月8日取得)によると、本アプリに価格設定は一切なく、App内課金アイテムも存在しません。収集したレビュー88件の本文にも、有料プランやサブスクリプションへの言及は見当たりませんでした。
一方で、無料で使い続けられる理由である広告表示については、レビュー本文で言及が分かれています。「広告も気にならない程度」(★5)という投稿がある一方、「他の潮位アプリより重いゲーム広告が少なかったのでこちらをインストールして使っていましたが、最近アダルト系の広告が表示されることが多くて不愉快です。このアプリは未成年も使う可能性があるので、配慮願いたいです」(★3)という具体的な苦情も1件確認できました。この投稿の時点でのバージョンからは一定期間が経過しており、現在の広告配信の状況が同じかどうかは本記事執筆時点のApp Store公式ページからは確認できません。
「広告なしの有料版出して欲しい」(★5)という要望もレビュー内に複数見られますが、2026年9月8日時点でApp Store公式ページに有料プランや投げ銭・寄付の仕組みに関する記載はなく、要望への対応は確認できません。広告表示だけで運営コストを賄っていると推測されますが、その内訳は公開情報からは特定できませんでした。
レビュー88件を分析してわかったこと
App Store公開データ(2026年9月8日取得)によると、本アプリの評価件数(★の数のみ)は761件、平均★4.44です。本文付きで投稿されたレビューはApp StoreのレビューRSSで取得できる範囲で88件でした。件数はサイト内の他記事に比べて多いものの、761件全体からすると一部にとどまるため、以下は88件の範囲で確認できた傾向として紹介します。
★の分布は、★5が44件(50.0%)、★4が22件(25.0%)、★3が11件(12.5%)、★2が2件(2.3%)、★1が9件(10.2%)でした。★4-5の合計は75.0%で、全体評価の★4.44と概ね一致する傾向です。
称賛の内容: 「無料でここまで出来るなんてすごいと思います」「潮汐も天気も見れて使いやすい」「別のタイドグラフの場合、課金なしでは、月末に翌月のデータが見れなかったりしますが、先の情報も見れる為、計画を立てやすく便利」など、無料でありながら情報量が多い点への評価が目立ちます。実務での利用を明言する投稿もあり、「有明海で海苔養殖をしているんですが物凄く役に立ちます!このアプリがなかったら仕事に支障があるくらいです!」(★5)という、趣味の釣りではなく漁業関係の仕事で使っているという具体的な声も確認できました。
不満・不具合の内容: 一方で88件中6件(約6.8%)が、アプリの強制終了・クラッシュを報告しています。「お気に入りに登録した地点を開いた後、もとの画面に戻ると例外なくアプリが落ちてしまいます」(★4)、「アプリを立ち上げお気に入りのエリアを選択すると数秒で落ちます。時には2、3回やり直したら使える時もありますが、10回以上やり直しても落ちまくって使えない事も多いです」(★1)など、特定の操作で再現するとみられる報告が複数あり、バージョンをまたいで長期間にわたり報告が続いています。
またそれとは別に、潮汐データそのものの正確性を疑う投稿も確認できました。「2023年7月7日どの潮見表も中潮3日目のところ、このアプリだけ中潮1日目となっている。釣行タイミングを間違わせるもので最悪のバグ。他アプリの友人と釣果が違いすぎる原因は、このアプリの潮汐日を信用したこともありそうだ」(★3)、「このアプリでタイドグラフを見て、釣行先を選んだのですが、タイドグラフが間違っており、時間を無駄にする羽目になりました」(★1)という投稿があり、行動判断の根拠として使う以上は軽視できない指摘です。ほかに「気象警報・注意報がエラーになる」「波浪予報がエラーになる」といった、一部機能が一時的に表示されなくなる不具合の報告も複数あり、いずれも投稿者の追記から後日の対応で復旧したとみられるやり取りが確認できます。
競合アプリとの比較
iTunes Search APIで「潮汐」を検索して見つかった主要な競合アプリと比較しました(いずれも2026年9月8日取得)。
| アプリ名 | 開発元 | 評価 | 価格 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| しおさいS(本記事) | 個人開発者 | ★4.44(761件) | 無料 | 潮汐+天気+風配図+波浪予報+気象警報を1画面に集約。広告のみで運営 |
| タイドグラフBI /全国の釣り場ごとの潮見表 | 法人(B.Creation Inc.) | ★4.65(54,522件) | 無料 | このジャンルの最大手。釣り場ごとの潮見表に特化 |
| 潮汐なび | 個人開発者 | ★4.58(30,174件) | 無料 | 老舗の潮汐アプリ。シンプルなタイドグラフ表示が中心 |
| 私の近くの潮汐 | 法人(7th Gear) | ★4.45(2,832件) | 無料 | 現在地ベースの潮汐表示に特化 |
| サーフィンや釣りにタイドと波情報 SurfTideΔ | 個人開発者 | ★4.45(3,115件) | 無料 | 同一開発者が「SurfTideX」「SurfTideWatch」等の姉妹アプリ群を展開 |
| 今日の潮汐 - 潮見表・タイドグラフ+ 海天気・海水温・釣り | 個人開発者 | ★4.42(1,799件) | 無料 | 海水温の表示に対応する新興アプリ |
(評価・価格はすべてiTunes Search / Lookup APIより2026年9月8日取得。競合はキーワード「潮汐」の検索結果から抽出)
この比較から見える構図は明確です。潮汐アプリの市場は評価5万件超のタイドグラフBI、3万件超の潮汐なびという2つの大規模アプリが占有しており、しおさいSはその中では中堅の個人開発アプリという位置づけです。大手メディアが取り上げるとすれば市場最大手のタイドグラフBIが優先されやすく、761件規模の本アプリを単体で深掘りした記事はほとんど見当たりません。
もう1つ興味深いのは、SurfTideΔの開発者が「SurfTideX」「SurfTideWatch」「SimpleTide」「e-tide」といった同系統の潮汐アプリを複数本展開している点です。個人開発者が同じ潮汐データを使い回しながら、Apple Watch対応版・世界対応版など切り口違いのアプリ群として展開する手法は、この市場で一定数見られる傾向とみられます。しおさいSは今のところ単体アプリとして展開されており、こうした姉妹アプリ展開は確認できませんでした。
無料版はどこまで使えるか
- App Store公式ページの確認(2026年9月8日取得)によれば、タイドグラフ、天気予報、風配図、波浪予報、気象警報・注意報、地点のお気に入り登録、現在地表示を含む機能に、有料プランや機能制限のある「無料版」という区分は存在しません
- 前述のとおり広告は表示されますが、レビュー本文にある「アダルト系の広告が表示される」という報告(バージョン1.18.5時点)が現在も同じ状況かどうかは、本記事執筆時点のApp Store公式ページからは確認できません
- 「広告なしの有料版出して欲しい」という要望はレビューに複数あるものの、2026年9月8日時点で実装は確認できず、現状は「無料版がすべて」というのが実態です
データの管理と利用をやめる場合について
本アプリにApp内課金・サブスクリプションは一切ないため、「解約」という概念自体がありません。利用をやめたい場合はアプリを削除するだけで完了し、課金トラブルによる返金対応を心配する必要もありません。
お気に入り地点などの記録データがどこにどう保存されているか(端末内のみか、クラウド同期があるか)については、2026年9月8日時点でApp Store公式ページの説明文からは確認できませんでした。前述のとおり「地点を登録できるのがいい」という評価がある一方、機種変更時にお気に入り地点が引き継がれるかどうかに触れたレビューは見当たらなかったため、機種変更前にはアプリ内の設定画面でバックアップ方法を確認しておくことをおすすめします。
よくある質問
Q. しおさいSは無料で使える?
A. はい。App内課金は一切なく、タイドグラフ・天気予報・風配図・波浪予報・気象警報を含むすべての機能を無料で利用できます(2026年9月8日、App Store公式ページで確認)。広告表示で運営していると見られます。
Q. できることは何?
A. 潮汐(タイドグラフ)に加えて、3時間ごとの天気予報、風向・風速の風配図、波高・波長の波浪予報、気象庁の警報・注意報を1画面で確認できます。地点は全国3,000箇所以上に対応し、お気に入り登録も可能です。
Q. アプリが落ちるという報告は本当?
A. 前述のレビュー分析のとおり、収集した88件中6件(約6.8%)が強制終了・クラッシュを報告しています。「お気に入り地点を開いて戻ると必ず落ちる」といった特定の操作パターンでの報告が目立つため、頻発する場合は該当の操作を避けるか、他の潮見表アプリと併用することをおすすめします。
Q. 潮干狩り予報との違いは?
A. 前述の競合比較のとおり、潮干狩り予報は潮位を「潮干狩りに最適な日時」という指数に変換して示す、干潟での貝掘りに特化したアプリです。本アプリは海釣り・サーフィン・ダイビングをする人が、潮汐に加えて風・波・気象警報まで含めて行動判断に使うことを想定しており、対象とする用途が異なります。
まとめ
しおさいSは、潮汐(タイドグラフ)に天気・風配図・波浪予報・気象警報まで加えた情報を1画面にまとめた、海釣り・サーフィン・ダイビングをする人向けの無料アプリです。App内課金は一切なく、広告表示のみで運営されているとみられ、「無料でここまでできるのがすごい」という評価がレビューでも目立ちます。一方で、特定の操作でアプリが落ちるというクラッシュ報告がバージョンをまたいで繰り返されているほか、潮汐データが他アプリと食い違うという指摘も複数あり、釣行の可否を判断する材料として使う以上は軽視できない弱点です。情報量の多さを無料で使いたい人には有力な選択肢ですが、表示の安定性やデータの正確性を最優先するなら、他アプリとの併用や注意が必要なアプリです。
本サイトでは他にも、釣りに関わる一点特化アプリを取り上げています。潮位を潮干狩り向けの指数に変換する潮干狩り予報のレビューや、釣り船の乗船者名簿を紙からスマホに置き換える乗船名簿クラウドのレビューもあわせてどうぞ。
本記事の数値データはすべて2026年9月8日にApp Store公開データおよびiTunes Search/Lookup APIから取得したものです。開発者の公式サイト(rgunner.jp)は本記事執筆時の環境のネットワーク制限でWebFetch到達不可のため、課金・機能に関する記述はすべてApp Store掲載情報とレビュー本文にもとづいています。評価件数761件に対し本文付きレビューはApp StoreのレビューRSSで取得できる範囲では88件だったため、レビュー内容にもとづく分析はこの88件の範囲にとどめて記載しています。レビューポリシーは運営者情報、広告の取り扱いはPR表記ポリシーをご覧ください。