結論(30秒でわかる)

向いている人

  • 複数メーカーのラッカー系・水性・アクリジョンなど塗料を数多く所有しており、「これ持ってたっけ?」という重複購入を避けたい人(後述のとおり、レビュー26件中8件がバーコード読み取り機能への具体的な称賛です)
  • 手入力の手間をかけずに在庫を素早く記録したい人(後述のとおり、バーコードでの登録・検索が主要機能として繰り返し評価されています)
  • 無料の範囲でまず試してみたい人(後述のとおり、基本的な在庫記録・検索・バーコード読み取りは無料で利用できます)

向いていない人

  • ハセガワ・WAVE・ゴッドハンド・バルケッタなど、幅広いメーカー・工具まで一括で管理したい人(後述のとおり、レビュー26件中5件が特定メーカーの未対応を具体的に指摘しています)
  • プレミアムプランで何が変わるのかを事前にはっきり確認してから課金したい人(後述のとおり、App Store説明文にプレミアムの内容説明がなく、実際に課金したユーザーのレビューにも不満が見られます)
  • 複数端末での自動同期を前提にしたい人(後述のとおり、手動のバックアップ・復元以外に同期手段がないという指摘があります)

ペイントマネージャーNEOとはどんなアプリか

項目内容
アプリ名ペイントマネージャーNEO - プラモデル・模型用塗料管理
開発元個人開発者
価格基本無料(App内課金あり)
App Store評価★4.66(613件)
リリース2021年9月24日
最新バージョン2.7.3(2026年9月4日更新)
対応OS / サイズiOS 13.0以上 / 66MB
年齢レーティング4+
カテゴリユーティリティ / ライフスタイル

(以上、App Store公式ページ掲載情報、2026年9月5日取得)

App Store掲載の説明によれば、本アプリが解決するのは「塗料を購入するときに『これ持ってたっけ?』や『お店に行ったけど買い忘れた』という経験」です。各メーカーの塗料をシリーズ別に一覧できる「カタログ機能」、所持数・お気に入り・購入予定・メモを記録する「記録機能」、塗料名や型番で検索する「検索機能」、カメラで塗料のバーコードを読み取って記録に素早くアクセスする「バーコード読み取り」の4つが柱です。プラモデルや模型を作らない人にはまったく縁がない一方、複数メーカーの塗料を所有する模型製作者にとっては、在庫管理という地味だが具体的な困りごとにピンポイントで応えるツールです。

開発元の公式サイト(paintmanager.app)へのWebFetchを試みましたが、環境のネットワーク制限によりアクセスできませんでした。そのため本記事の数値データは、App Store公式ページの掲載情報とレビュー本文のみを典拠としています。

課金構造を分解する

iTunes Lookup APIで取得したメタデータにはApp内課金の記載がありませんでしたが、App Store公式ページを直接確認したところ、「App内課金」欄に次の2項目が掲載されていました(2026年9月5日取得)。

項目名価格
プレミアムプラン(1ヶ月間)¥200
プレミアムプラン(1年間)¥2,000

年額2,000円は月額200円を12か月続けた場合の2,400円より割安で、一般的なサブスクリプションの価格設計と一致します。金額自体は他の模型系記録アプリ(後述のリモリーの月額500円・エキゾチックアニマル飼育記録アプリ等)と比べても手頃な部類です。

ただし、プレミアムプランで具体的に何が解放されるのかは、App Store説明文には一切明記されていません。本文付きレビュー26件の中で唯一プレミアム利用に触れた投稿(★3)では、「プレミアムになってみたけど(やり方がおかしいのかな?)一部画像が出てこないのと複数端末で内容が同期されないのが残念 バックアップ作ってからの復元による手動同期しかないのはもったいない気がする」と述べられています。この1件から確実に言えることは多くありませんが、少なくとも「課金すれば複数端末が自動で同期される」という単純な期待どおりには動いていないユーザーが実際にいたことは事実として記録しておきます。

競合との比較では、キット管理アプリの「GunplaLog」がキット登録を無料10件までに制限し、色彩工学にもとづく調色計算アプリ「MixMaster」がカラーピッカーや正確な配合比表示を「Pro」機能としている(いずれもApp Store説明文に記載)など、同じ模型系ツール市場でも機能制限型・上位版アンロック型の課金設計が主流です。ペイントマネージャーNEOはこれらとは異なり、基本の在庫記録・検索・バーコード読み取りは無料範囲で完結しており、有料プランは付加的な位置づけにとどまっています。

レビュー26件を分析してわかったこと

App Store公開データ(2026年9月5日取得)によると、本アプリの評価件数(★の数のみ)は613件、平均★4.66です。本文付きで投稿されたレビューはApp StoreのレビューRSSで取得できる範囲で26件でした。評価件数に対する割合はごくわずかなため、以下は26件の範囲で確認できた傾向として紹介します。

★の分布は、★5が14件(53.8%)・★4が6件(23.1%)・★3が5件(19.2%)・★2が0件・★1が1件(3.8%)でした。26件の平均は★4.23で、App Store全体の評価平均★4.66よりやや低く、本文を書くユーザーには全体よりもう少し具体的な不満・要望を持つ層が含まれている可能性があります。

称賛の内容: 26件中8件(30.8%)がバーコード読み取り機能に具体的に言及しており、最も評価されている機能です。「所持している塗料が多いので手入力せずに済んで非常に楽」「フリック操作で在庫量追加と購入予定の追加が出来るのも使いやすい」といった投稿があります。また「家にあったはず→ありませんでした、家になかったはず→ありました。というモデラーあるあるから解放されます」「しょっちゅう持ってる塗料を買ってしまうのでめっちゃ助かります」など、重複購入・買い忘れという核心的な悩みの解決を評価する声が複数見られました。

不満・要望の内容: 対応メーカー・ブランドの少なさへの指摘が26件中5件(19.2%)あります。具体的には「バルケッタの塗料に対応してほしい」「ハセガワは一切無いし、工具だったらミネシマとかもあってもいい」「FARBE(鉄道オリジナル塗料)を追加登録してほしい」「WAVEのプラパイプやH-EYES、PC-01やBJ系、ハイキューパーツ、evergreen、コトブキヤのM.S.Gシリーズなどが見当たらない」「メーカーにゴッドハンドを追加してほしい」といった、実際に使っている塗料・素材ブランドが登録されていないという具体的な不満です。

不具合報告としては、「操作履歴画面で所持数の変更前・変更後の表示が逆になる」(後日修正を確認したという追記あり)、「検索時に3文字以上入力すると2文字目より前が消える」、「メーカー選択の表示がタミヤ→グレー画面、クレオス→タミヤ、ガイア→クレオスのようにずれる」(★1)、「旧アプリにあった塗料メーカーの表示・非表示機能がNEOで削除されている」といった投稿が確認できました。前述のプレミアムプランの同期不具合とあわせると、26件中6件(23.1%)で何らかの不具合・機能後退への言及があります。

一方で、不具合報告の中には開発者の対応をうかがわせる投稿もあります。操作履歴の表示が逆になるという報告には「追記:最新バージョンで修正されている事を確認しました。早々のご対応ありがとうございました」という追記があり、テキストサイズ変更で操作不能になった別の投稿にも「レビューに回答をいただいたのでテキストサイズを変更したら『適用』を押すことができました」と、レビューへの返信を通じた個別対応があったことが記録されています。

競合アプリとの比較

iTunes Search APIで「プラモデル」「塗料管理」「模型 塗料」を検索して見つかった、模型製作者向けの塗料・在庫管理系アプリと比較しました(いずれも2026年9月5日取得)。

アプリ名開発元評価価格リリース特徴
ペイントマネージャーNEO(本記事)個人開発者★4.66(613件)基本無料+プレミアム¥200/月2021年9月塗料の所持数・購入予定をバーコードで管理。ジャンル最大手
Tsumina - 積みプラ管理アプリ個人開発者(本アプリと同一)★4.26(273件)無料2020年7月未組み立てキットの在庫管理に特化。塗料ではなくキット本体が対象
Modeling Buddy個人開発者★3.61(18件)無料2024年12月塗料色見本・積みプラ管理・道具管理・カレンダーまで含む総合ツール
PLADOCK プラドック個人開発者★3.5(16件)無料2026年3月積みプラ(未組み立てキット)管理に特化
GunplaLog個人開発者★3.67(3件)無料(キット登録10件まで)2026年6月ガンプラ限定のキット管理・製作ログ・塗料レシピ
塗料帳個人開発者★5.0(1件)無料2026年4月シタデルカラー等の混合比率レシピの記録に特化。在庫数は対象外
PaintStock 模型塗料の在庫管理個人開発者★3.0(2件)無料2026年8月記事作成の3週間前にリリースされたばかりの新興アプリ
MixMaster 模型の調色ナビ個人開発者評価0件無料(Pro機能あり)2026年5月色彩工学(CIELab/ΔE)で目的の色に近づく混色比率を逆算
Colorack個人開発者評価0件無料2026年7月記事作成の1週間前にリリースされたばかりの新興アプリ

(評価・価格・リリース日はすべてiTunes Search / Lookup APIより2026年9月5日取得。開発元はいずれも個人開発者のため実名は匿名化)

この比較から見える構図は3つあります。第一に、「模型製作者の困りごと」というくくりの中でも、在庫管理(本アプリ・PaintStock・Colorack)、混合レシピの記録(塗料帳)、色の逆算計算(MixMaster)、未組み立てキットの管理(Tsumina・PLADOCK)、総合ツール(Modeling Buddy)と、対象がかなり細かく分かれています。第二に、2026年に入ってから新規参入が相次いでいるにもかかわらず、いずれも評価0〜18件にとどまっており、613件のペイントマネージャーNEOがこのジャンル全体で突出した最大手です。第三に、本アプリの開発者は同じく模型製作者向けの「Tsumina」(未組み立てキットの在庫管理)も2020年から運営しており、「持っているキット」と「持っている塗料」という模型製作者の2大在庫管理ニーズをそれぞれ別アプリとして手がけている点は、単発の思いつきではなく継続的にこのジャンルへ取り組んでいることをうかがわせます。

バージョン履歴から見る開発の継続性

App Store公開情報とレビューに記録されたバージョン番号(2026年9月5日取得)から、開発の推移を追うことができます。

  • 2021年9月24日: リリース
  • 本文付きレビューに記録された最も古いバージョンは1.1.0で、そのレビューには「旧アプリがサポート終了からの移行」という記述があり、本アプリが先行する別アプリからの移行版として始まったことがうかがえます
  • レビューに記録されたバージョン番号だけでも、1.1.0→1.1.3→1.2.0→1.2.4→1.2.10→1.2.12→1.2.13→1.2.16→1.2.17→1.2.20→1.2.21→1.2.23→1.2.30→1.2.31→1.2.32→1.3.1→1.4.0→1.5.0→1.7.6→2.0.4と、少なくとも19段階のバージョンアップがあったことが確認でき、特に1.2系だけで13回の細かい更新を重ねています
  • バージョン2.7.3(2026年9月4日): 最新版。リリースノートは「パフォーマンスに関する改善」

2021年のリリースから2026年9月時点で丸5年、直近の更新も記事作成前日というペースで開発が続いています。前述のとおり、ユーザーからの不具合報告がバージョンアップで実際に修正された跡も確認できる一方、「旧アプリにあった塗料メーカーの表示・非表示機能がNEOで削除されている」という指摘のように、移行に伴って一部機能が後退したという声もあり、すべての面で単調に改善が続いているわけではありません。

無料版はどこまで使えるか

  • App Store説明文および本文付きレビューの内容から、塗料のカタログ閲覧、所持数・お気に入り・購入予定・メモの記録、塗料名や型番での検索、バーコード読み取りによる登録・確認という主要機能は、いずれも無料範囲で利用できるとみられます
  • 実際にレビュー26件のうち25件はプレミアムプランに触れておらず、無料範囲での利用を前提にした称賛・要望が大半を占めています
  • プレミアムプランで具体的に何が追加されるかはApp Store説明文に明記がなく、唯一の利用者レビューでは「複数端末での自動同期」が期待どおりに機能していないという不満が述べられています。確実な機能差分を知りたい場合は、アプリ内の「App内課金についての詳しい情報」を事前に確認することをおすすめします

解約方法(手順)

「プレミアムプラン」はサブスクリプション形式とみられるため、解約する場合はApp Store側のApple ID管理画面から手続きします。

  1. iPhoneの「設定」アプリを開く
  2. 最上部のApple IDをタップ
  3. 「サブスクリプション」を選択
  4. 「プレミアムプラン」を選び、「サブスクリプションをキャンセル」をタップ

解約しても、購入済みの期間が終わるまではプレミアム機能を利用できます。

よくある質問

Q. ペイントマネージャーNEOは無料で使える?

A. はい。塗料のカタログ閲覧・在庫記録・検索・バーコード読み取りといった主要機能は無料で利用できます。App Store掲載のApp内課金には月額200円・年額2,000円のプレミアムプランがありますが、具体的な解放内容は説明文に明記されていません(2026年9月5日、App Store公式ページで確認)。

Q. できることは何?

A. プラモデル・模型用の塗料をメーカー・シリーズ別のカタログから探し、所持数・お気に入り・購入予定・メモを記録できます。塗料のバーコードをカメラで読み取れば、手入力なしで記録を確認・更新できます。

Q. 対応していないメーカーの塗料はある?

A. あります。本文付きレビュー26件中5件が、バルケッタ・ハセガワ・FARBE・WAVE・ゴッドハンドなど特定メーカー・ブランドの塗料や関連素材が登録されていないと具体的に指摘しています。自分が使っているメーカーが対応しているかは、導入前にアプリ内のカタログで確認することをおすすめします。

Q. 評判は良い?

A. App Store公開データでは評価613件・平均★4.66と高評価です。本文付きレビュー26件の平均は★4.23で、バーコード読み取り機能や重複購入防止への称賛が多い一方、対応メーカーの少なさや細かい表示不具合への具体的な指摘も一定数あります。

Q. 開発は活発?

A. 2021年9月のリリースから2026年9月時点で丸5年、最新バージョン2.7.3への更新は記事作成前日の2026年9月4日です。レビューに記録された範囲だけでも少なくとも19段階のバージョンアップが確認でき、継続的に開発が続いています。

まとめ

ペイントマネージャーNEOは、プラモデル・模型製作者が抱える「同じ塗料を買ってしまう」「持っているか忘れる」という悩みに特化した、塗料在庫管理専用アプリです。バーコード読み取りでの記録の速さと、重複購入を防げるという核心的な価値への称賛が多く、2021年のリリースから5年間、直近も月単位で更新が続く開発の継続性は評価できます。一方で、対応していない塗料メーカーがあることや、プレミアムプランで何が解放されるのかがはっきりしない点、細かい表示不具合が一部残っている点は、導入前に知っておいた方がよい弱点です。基本機能は無料で完結するため、まずは無料範囲で自分が使っている塗料メーカーに対応しているかを確認してから、プレミアムプランを検討するのが無難です。

本サイトでは他にも、模型・コレクション趣味の記録に特化した個人開発アプリを取り上げています。ラップタイム計測に特化したMini4 Lap Timerのレビューや、対局記録に特化した将棋ログのレビュー、飼育対象ごとの記録に特化したリモリーのレビューもあわせてどうぞ。


本記事の数値データはすべて2026年9月5日にApp Store公開データおよびiTunes Search/Lookup APIから取得したものです。App内課金の項目・価格はiTunes Lookup APIのメタデータには含まれていなかったため、App Store公式ページの「App内課金」欄を直接確認して典拠としています。開発元の公式サイト(paintmanager.app)は環境のネットワーク制限でアクセスできなかったため、本文はApp Store公式ページの掲載情報とレビュー本文のみを典拠としています。評価件数613件に対し本文付きレビューはApp StoreのレビューRSSで取得できる範囲では26件だったため、レビュー内容にもとづく分析はこの26件の範囲にとどめて記載しています。レビューポリシーは運営者情報、広告の取り扱いはPR表記ポリシーをご覧ください。