結論(30秒でわかる)

向いている人

  • 江戸時代の地形・史跡・町割りそのものに関心があり、今歩いている場所が昔どうだったかを重ね地図で確認したい人(後述のとおり、3,000箇所以上のスポット情報が無料で収録されています)
  • 池波正太郎・藤沢周平などの時代小説を読み、物語の舞台となった場所を古地図と照らし合わせて楽しみたい人(後述のとおり、レビューにこの用途を挙げる声が複数確認できました)
  • 対象エリアが江戸(現在の東京都心部と川越・静岡など一部地域)に限られることを理解したうえで、課金なしで使い切りたい人(後述のとおり、App内課金の記載は見当たりません)

向いていない人

  • 全国どこでも使える古地図アプリを求めている人(後述のとおり、対応エリアは江戸周辺に限定されており、これを理由にした低評価も一定数あります)
  • 古いバージョンで報告されていた「起動しない」不具合を過去に踏んだことがあり、確実な動作保証を求める人(後述のとおり、最新版での改善は確認できたものの母数が少なく断定はできません)
  • 機種変更時にお気に入り登録(しおり)データが引き継がれることを前提にしたい人(後述のとおり、データがリセットされたという報告とサポート未回答の報告があります)

大江戸今昔めぐりとはどんなアプリか

項目内容
アプリ名大江戸今昔めぐり
開発元BeMap, Inc.
価格無料(App内課金の記載なし。詳細は後述)
App Store評価★3.66(270件)
リリース2017年12月19日
最新バージョン3.0.1(2025年11月4日更新)
対応OS / サイズiOS 13.0以上 / 約26.6MB
年齢レーティング4+
カテゴリ旅行

(以上、iTunes Lookup APIおよびApp Store公式ページ掲載情報、2026年9月29日取得。開発元公式サイト(edomap.jp)は本記事作成時点の環境のネットワーク制限によりアクセスできなかったため、以降の記述はApp Store公式ページ掲載情報とレビュー本文の言及に基づきます)

App Store説明文によれば、本アプリは江戸末期の古地図を「完全描き起こし」で再現し、現代地図に重ね合わせて表示するアプリです。地図の透過度を自由に変更できる「重ねモード」、現代地図と古地図を左右に並べる「2画面モード」、単体表示の「シングルモード」の3種類の表示方式があり、史跡・寺社・橋・名所など3,000箇所以上のスポット情報を収録しています。対応エリアは江戸の朱引き(旧江戸府内)が中心で、レビューの言及からは川越・静岡なども一部含まれているようです。乗換案内や家計簿のように毎日繰り返し使うタイプのアプリではなく、「今いる場所が江戸時代どうだったか」を確認・散策するための一点特化ツールだといえます。

課金構造を分解する

App Store公式ページの「App内課金」欄をWebFetchで確認しましたが(取得日2026年9月29日)、購入可能な商品の記載は見当たりませんでした。価格表示も「無料」のみで、App内課金は一切ありません。本文付きレビューの中にも「この出来栄えで課金なしって本当ですか?」(バージョン1.1.0、★5)という驚きの声があり、3,000箇所以上のスポット情報を収録した作り込みの割に、収益化の手段が外からは見えないアプリです。

一方で、App Store説明文の末尾には「※スタンプラリーとクーポンは順次追加予定です」という記載があります。2017年のリリース当初のレビューにも「スタンプラリー機能とか、隠れアイテムとか、ゲーム性があると毎日使うなぁ。これからに期待!」という声があり、2026年のレビューにも「べらぼうのスタンプラリーとか企画して欲しいな」という要望が残っています。9年近く経過した本記事作成時点でも、この機能が実際に有効化されているかどうかはApp Store説明文とレビュー本文の範囲では確認できませんでした。将来的に自治体・観光地とのタイアップクーポンなどで収益化する構想があった可能性はありますが、実装状況が長期間ほとんど進んでいないのか、単に説明文の更新が追いついていないだけなのかは、外部からの調査では判別できません。

レビュー62件を分析してわかったこと

App Store公開データ(2026年9月29日取得)によると、本アプリの評価件数は270件、平均★3.66です。このうち本文付きで投稿され、App StoreのレビューRSSで取得できたレビューは62件でした(取得できた62件の平均は★3.08で、内訳は★1が22件・★2が1件・★3が10件・★4が8件・★5が21件と、★1と★5に評価が二極化する分布でした)。件数は270件中の62件、全体の約23%にとどまるため、断定は避けつつ確認できた範囲の傾向を示します。

独自データ①:「起動しない」不具合が16件(25.8%)を占めるが、最新版では報告が見当たらない。 取得できた62件のうち16件(25.8%)が「起動すらしない」「白い画面のまま進まない」「表示エラーでデータを取得できない」といった、アプリが機能しない致命的な不具合を報告していました。内訳をバージョン別に見ると、16件すべてがバージョン1.0.1・2.0.0・2.1.1・2.2.1のいずれかで投稿されたもので、最新バージョン3.0.1(2025年11月4日リリース)で投稿された4件のレビュー(★4が2件、★5が2件)には、この種の不具合報告は含まれていませんでした。母数が4件と少ないため改善が確定したとは言えませんが、少なくとも取得できた範囲では旧バージョンに集中した問題だったことがうかがえます。

独自データ②:対応エリアへの不満は、実際には少数派で「新規開拓の期待」の方が多い。 「東京やその近辺だけしか見ることが出来ない」「兵庫エリア外」「サービスの範囲が狭い」のように、対応エリアの狭さを理由に★1をつけたレビューは62件中5件(8.1%)でした。一方で、「全国版を期待してます」「京都市中版もあったらさらに面白いと思います」のように、既に楽しんでいる前提でエリア拡大を要望する★3〜5のレビューは8件(12.9%)あり、単純な不満よりも前向きな要望の方が多いという結果でした。あるレビュアーは「アプリ名が大江戸なのに他の地方に対応してないからと低評価を付ける方が多いのには呆れます」と、アプリ名から対象エリアが読み取れることを指摘しており、期待値のズレが低評価の一因になっている可能性があります。

独自データ③:時代小説の「聖地巡礼」用途が複数のレビューで確認できる。 「池波正太郎の時代劇などを読むとき、傍に置きながら地理を確認している」「藤沢周平や池波正太郎が大好きで、小説に出てくる場所を巡ってみるのにこういうアプリが欲しい、と思っていたものにまさにぴったり」など、時代小説の舞台を古地図で確認する用途に言及したレビューが5件ありました。App Store説明文には記載のない、実際のユーザーが見出した使い方だといえます。

独自データ④:機種変更によるデータ消失とサポート未応答の報告がある。 「しおり」機能でお気に入りスポットを登録できますが、あるレビュアーは「機種変更をするとそれが全てリセットされてしまいます。なんども泣かされてきました。何か方法がないでしょうか?とメールで問い合わせもしましたが返信がありません」と報告しています(★4)。クラウド同期機能の有無はApp Store説明文からは確認できず、少なくともこのレビュアーの経験ではデータのバックアップができていません。

競合アプリとの比較

iTunes Search APIで関連アプリを調査したところ(2026年9月29日取得)、同じ「古地図を現代地図に重ねて表示する」ジャンルに複数の競合が見つかりました。

アプリ評価件数価格運営元対象エリア直近更新
大江戸今昔めぐり(本アプリ)★3.66270件無料(IAP記載なし)BeMap, Inc.江戸(東京中心部)中心2025年11月
古地図散歩 時代を重ねるマップ★3.49166件無料(IAP記載なし)合同会社四時舎全国(迅速測図・地理院地図ベース)2023年4月
昔の航空写真地図(70年代マップ)★4.50792件無料(IAP記載なし)個人開発者全国(1970年代航空写真)2026年8月
ストリートミュージアム★4.39996件無料(IAP記載なし)TOPPAN PRINTING CO.,LTD.全国の史跡(AR再現中心)2026年4月

対象エリアの広さで見ると、本アプリは江戸(東京中心部)に絞り込んでいる分、対応エリアの広い「古地図散歩」「昔の航空写真地図」「ストリートミュージアム」に評点・評価件数で見劣りします。ただし「古地図散歩」は2023年4月を最後に更新が止まっており、本アプリのような重ね合わせ表示や3,000箇所以上のスポット情報という作り込みの深さでは、江戸エリアに限れば本アプリの方が優位です。「ストリートミュージアム」は古地図の重ね合わせではなく、AR(拡張現実)でその場に建物を再現する方式で、体験の種類そのものが異なります。江戸という一つの都市に絞って深く作り込むか、全国を広く浅くカバーするかという、ニッチアプリらしいトレードオフが競合比較からも見て取れます。

無料版はどこまで使えるか

前述のとおり、本アプリにはApp内課金の記載がなく、無料版・有料版という区別自体が存在しません。App Store説明文から確認できる範囲では、重ねモード・2画面モード・シングルモードの地図表示、3,000箇所以上のスポット情報、しおり機能、検索機能、シェア機能まで、説明文に記載されているすべての機能が無料で利用できると考えられます。前述のとおりスタンプラリー・クーポン機能は「順次追加予定」とされていますが、本記事作成時点で有効化されているかは確認できていません。

大江戸今昔めぐりの削除・データについて

本アプリにはサブスクリプションや買い切り課金の記載がないため、一般的なアプリのような「解約」の手続きは発生しません。利用をやめたい場合は、ホーム画面からアプリを削除するだけで完了します。

前述のとおり、しおり(お気に入り登録)データは機種変更時にリセットされたという報告があり、クラウド同期機能の有無は確認できていません。機種変更を予定している場合は、事前にスクリーンショットなどで登録内容を控えておくことをおすすめします。

よくある質問

Q. 大江戸今昔めぐりは無料で使えますか?

A. はい。App Store公式ページを確認した範囲(2026年9月29日取得)ではApp内課金の記載がなく、完全無料で利用できます。

Q. 東京以外のエリアでも使えますか?

A. 対象は江戸(現在の東京中心部)が中心で、レビューの言及からは川越・静岡など一部周辺地域も含まれるようですが、全国対応ではありません。本文付きレビュー62件のうち8件が全国版・他都市版への拡大を要望していました。

Q. 「起動しない」という口コミを見ましたが、今も起動しないのですか?

A. 過去のバージョン(1.0.1・2.0.0・2.1.1・2.2.1)では、本文付きレビュー62件中16件(25.8%)が起動不具合を報告していました。最新バージョン3.0.1(2025年11月4日リリース)で投稿された4件のレビューにはこの種の報告が見当たりませんが、母数が少ないため、確実に解消されたとは言い切れません。

Q. 機種変更してもお気に入り登録は引き継がれますか?

A. あるレビュアーが機種変更でしおりデータが全てリセットされたと報告しており、開発元への問い合わせにも返信がなかったとしています。クラウド同期機能の記載はApp Store説明文にはなく、確実な引き継ぎ手段は確認できませんでした。

あわせて使いたいガジェット

古地図を見ながら実際に江戸の史跡を歩き回る使い方が中心になるため、長時間の街歩きでもスマホの画面表示・GPS測位を使い続けることになります。バッテリー消費が早くなりやすいので、小型のモバイルバッテリーを携行しておくと安心です。また、古地図と現代の風景を見比べながら撮影したスポットを記録に残すなら、スマホ用の軽量三脚やクリップ式スタンドがあると、両手を空けて地図と実景を見比べやすくなります。

まとめ

大江戸今昔めぐりは、江戸末期の古地図を現代地図に重ね合わせて表示する完全無料アプリです。App内課金の記載は一切なく、3,000箇所以上のスポット情報を収録した作り込みは無料アプリとしては相当なボリュームです。一方で、本文付きレビュー62件のうち16件(25.8%)が旧バージョンでの「起動しない」不具合を報告しており、最新版での改善は確認できたものの母数が少なく確定的ではありません。対象エリアが江戸(東京中心部)に限られる点への不満も一定数ありますが、それ以上に前向きなエリア拡大要望の方が多く、時代小説ファンによる「聖地巡礼」用途という説明文にはない使われ方も見つかりました。全国対応の古地図アプリを求める人には向きませんが、江戸時代の地形・史跡そのものに関心がある人には、無料で試す価値のあるアプリです。

本サイトでは他にも、実在のスポットを訪ね歩いて記録を集める系統のアプリとして、全国の名城を巡って訪問記録を残す「日本の名城訪問記録のレビュー」や、全国の道の駅を巡ってスタンプを集める「みちめぐのレビュー」もあわせてどうぞ。

ダウンロード


本記事の数値データはすべて2026年9月29日にApp Store公開データおよびiTunes Search/Lookup APIから取得したものです。開発元の公式サイト(edomap.jp)へは調査環境の制約によりアクセスできなかったため、課金・機能に関する記述はすべてApp Store公式ページ掲載情報(WebFetchで確認)と本文付きレビューの記述にもとづいています。評価件数270件に対し本文付きレビューはApp StoreのレビューRSSで取得できる範囲では62件だったため、レビュー内容にもとづく分析はこの62件の範囲にとどめて記載しています。レビューポリシーは運営者情報、広告の取り扱いはPR表記ポリシーをご覧ください。