結論(30秒でわかる)
向いている人
- 電気工事士・電気施工管理者など、現場でケーブルラックや配管のサイズ、幹線サイズをその場で概算したい人
- 早見表や参考書をいちいち開かずに、ブレーカー容量や力率改善コンデンサ容量をアプリで手早く確認したい人
- 広告表示や会員登録なしに、完全無料で使える計算ツールを探している人
向いていない人
- 電気工事にまったく関わりのない一般ユーザー(用途が極端に専門特化しており、そもそも使い道がありません)
- 計算結果を、根拠となる規格・基準の確認なしにそのまま現場判断へ採用したい人(後述のとおり、依拠する規格の明記は確認できませんでした)
- 個人開発アプリに手厚いサポート体制を期待する人(問い合わせ窓口はApp Storeのコメント欄のみです)
E-PROとはどんなアプリか
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| アプリ名 | E-PRO ブレーカー・ケーブルラック・配管サイズ・幹線計算 |
| 開発元 | 個人開発者 |
| 価格 | 無料(App内課金・広告表示ともにApp Store公式ページからは確認できず) |
| App Store評価 | ★4.3(28件) |
| リリース | 2024年12月16日 |
| 最新バージョン | 5.1(2026年2月14日更新) |
| 対応OS / サイズ | iOS 18.0以上 / 約1MB |
| 年齢レーティング | 4+ |
| カテゴリ | ユーティリティ |
(以上、App Store公式ページ掲載情報、2026年8月13日取得)
App Store掲載の説明によれば、機能は次の4系統に絞られています。
- ケーブルラック・配管サイズ判定: 強電または弱電の線種・本数を選ぶだけで、適したケーブルラックサイズ・配管サイズを表示
- 幹線計算: 電気容量と配線亘長を入力して幹線サイズを算出。銅ケーブルとアルミケーブルをワンタップで切り替え、比較検討が可能
- 主幹ブレーカー・分岐ブレーカー容量の確認: 配線用遮断器の容量を調べる機能
- 力率改善: 電力・力率の条件から、必要な進相コンデンサの容量を算出
ファイルサイズはわずか約1MBで、画像や動画などの重いコンテンツは一切なく、純粋に計算機能だけで構成されたユーティリティであることがうかがえます。対応OSがiOS 18.0以上に限定されている点は、古いiPhoneを使っている現場作業者には注意が必要です。なお、App Storeの対応言語表記は英語(EN)のみとなっていますが、実際のアプリ説明文やレビューはすべて日本語で、UIも日本語で提供されているとみられます(App Store公式ページ、2026年8月13日確認)。
このアプリの最大の特徴は、対象読者を一切広げていない点です。電気工事士や電気施工管理者以外にとっては「何ができるのか説明されても使い道が思い浮かばない」アプリですが、逆に言えば、対象となる専門職にとっては早見表や参考書をめくる代わりにスマホひとつで確認できる、ピンポイントな実務ツールになり得ます。
課金構造を分解する
App Store公式ページの確認(2026年8月13日取得)によると、本アプリにApp内課金は見当たりません。価格は無料の1種類のみで、広告表示も確認できませんでした。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 基本料金 | 無料 |
| App内課金 | なし(App Store公式ページに掲載なし) |
| 広告表示 | 確認できず |
| データ収集 | プライバシー情報に「デベロッパはこのアプリからデータを収集しません」と明記 |
つまり、ケーブルラック・配管サイズ判定から力率改善コンデンサ容量の算出まで、説明文に記載された機能はすべて無料かつ無制限で使える設計です。個人開発の実務ツールとしては、収益化の仕組みを持たず開発を続けている珍しいケースと言えます。
競合状況を見ると、この価格設定の意味がより鮮明になります。iTunes Search APIで「電気工事 計算」を検索した結果(2026年8月13日取得)、直接の競合と思われる「電気工事計算」というアプリが¥300の買い切り型で存在しますが、こちらは評価件数0件でリリース実績・実際の機能範囲が未検証です。無料でありながらリリースから5段階以上のバージョンアップを重ねてきたE-PROは、「まずコストをかけずに実績のあるツールを試したい」というニーズには相性が良いと言えます。
レビュー2件を分析してわかったこと
App Store公開データ(2026年8月13日取得)によると、このアプリの評価件数(★の数のみ)は28件ですが、本文付きで投稿されているレビューはRSSで取得できる範囲でわずか2件でした。件数が極端に少ないため、傾向としての定量分析はできません。あくまで内容の紹介として捉えてください。
2件の内容は次のとおりです(要約・一部引用)。
| 投稿者 | 評価 | バージョン | 内容の要旨 |
|---|---|---|---|
| 3S3C | ★5 | 4.0 | 「今まで早見表やネットで調べていたものが、すぐ見られるようになった」と時短効果を評価 |
| こむぎニャンコ | ★5 | 3.2 | 「電気屋です。長年やってますが、頭に入るわけがありません」と自らを電気工事の実務者と明かしたうえで、暗記負担の軽減を評価 |
件数は2件と少ないながら、読み取れることは2つあります。
① いずれも「時短・暗記負担の軽減」という同じ切り口を評価している。 早見表やネット検索の代わりにアプリで即座に数値を確認できる点が、2件に共通する評価ポイントでした。App Store説明文が謳う「一目で分かる」「算出する」という機能訴求と、実際のユーザー評価の方向性が一致しています。
② 投稿者自身が「電気屋です」と実務者であることを明かしているレビューがある。 これは想定した対象ユーザー(電気工事の実務者)が実際に使っていることを示す、数少ない独立した裏付けです。ただし2件とも★5の好意的な内容で、不満点を書いたレビューはこの範囲では見つかりませんでした。評価件数28件に対して本文レビューが2件しかない以上、不満を持つユーザーが単に文章を書いていないだけという可能性もあり、「不満が存在しない」と断定することはできません。
競合アプリとの比較
iTunes Search APIで「電気工事 計算」を検索して見つかったアプリのうち、現場の実務計算という用途が近い3本と比較しました(いずれも2026年8月13日取得)。
| アプリ名 | 評価 | 価格 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| E-PRO(本記事) | ★4.3(28件) | 無料 | ケーブルラック・配管サイズ/幹線計算/ブレーカー容量/力率改善の4系統を1本でカバー。2024年12月〜2026年2月まで継続更新 |
| ポケ電 | ★4.3(127件) | 無料 | 評価件数はE-PROより多いが、対応する計算項目の詳細はApp Store説明からは限定的にしか確認できず |
| V’drop -電圧降下をアプリで計算- | ★3.4(8件) | 無料 | 電圧降下の計算に特化した単機能アプリ。対応範囲はE-PROより狭いが、電圧降下だけを素早く確認したい場合はシンプル |
| 電気工事計算 | 評価なし(0件) | ¥300(買い切り) | 名称は近いが評価0件で実績は未検証。有料アプリのため導入のハードルはE-PROより高い |
検索結果には、この4本のほかに「電気工事士2種 計算問題」「電気工事士 過去問トレ」「第一種電気工事士 学科・技能サポート」といった資格試験対策アプリも多数ヒットしました。これらはE-PROとは目的がまったく異なり、「これから資格を取る人」向けの学習アプリです。E-PROは資格取得後、実際の現場でケーブルラックや幹線のサイズを日常的に計算する実務者向けである点が明確な違いです。検索結果に試験対策アプリが多く混在すること自体、「電気工事士」という検索クエリの母数の大きさと、実務計算ツールというジャンルがまだニッチであることの両方を示しています。
比較から見えるE-PROの立ち位置は、「評価件数の多さでは競合に劣るが、対応する計算項目の幅広さと無料という参入ハードルの低さで勝負している」アプリだと言えます。
バージョン履歴から見る開発の継続性
App Store公開情報とレビューに記録されたバージョン番号(2026年8月13日取得)から、開発の推移をたどれます。
- 2024年12月16日: リリース
- レビューに記録されたバージョン番号だけでも、3.2→4.0→5.1と、リリースから約1年2か月の間に少なくとも3段階以上のバージョン更新が確認できる
- バージョン5.1(2026年2月14日): 最新版。リリースノートには「経済性、脱炭素に配慮してアルミケーブルの幹線計算を実装しました」とあり、従来の銅ケーブルに加えてアルミケーブルの幹線計算にも対応する機能拡張が行われている
一方で、記事執筆時点(2026年8月13日)で最新バージョン5.1のリリースから半年ほど経過しており、それ以降の大型アップデートの記録はApp Store公開情報からは確認できませんでした。個人開発アプリとしては開発が止まったと断定するほどの期間ではありませんが、更新頻度が今後どうなるかは注視が必要なポイントです。
無料版はどこまで使えるか
- ケーブルラック・配管サイズ判定、幹線計算(銅・アルミ切替)、主幹・分岐ブレーカー容量確認、力率改善コンデンサ容量算出――App Store説明文に記載された機能はすべて無料かつ会員登録なしで利用できます
- App内課金・広告表示ともにApp Store公式ページからは確認できませんでした(2026年8月13日取得)
- プライバシー情報では「デベロッパはこのアプリからデータを収集しません」と明記されており、現場で使う実務ツールとして外部へのデータ送信を気にする必要が薄い点も特徴です
アプリの削除・データについて
本アプリはサブスクリプションを含め、課金の仕組み自体が存在しません。そのため「解約」という概念がなく、使うのをやめたい場合はアプリを削除するだけで完了します。プライバシー情報上、デベロッパによるデータ収集は明記されていないため、アプリを削除すれば入力した数値も端末上から消えるとみられます(App Store公式ページ、2026年8月13日確認)。
よくある質問
Q. E-PROの計算結果は、そのまま現場の判断に使っていい?
A. App Store公開情報や本記事で確認できた範囲では、アプリが計算の根拠とする具体的な規格・基準(内線規程やJISなど)の明記は確認できませんでした。早見表代わりの概算・目安ツールとして使い、最終的な採否は自身の知識や公的な規格書との照合を行うことをおすすめします。
Q. 無料で全部使える?
A. はい。App内課金・広告表示ともにApp Store公式ページからは確認できず、説明文に記載された機能はすべて無料で利用できます(2026年8月13日確認)。
Q. レビューは信頼できる?
A. 評価件数は28件ですが、本文付きレビューはRSSで取得できる範囲で2件のみでした。いずれも★5の好意的な内容ですが、母数が極めて少ないため、判断材料としては限定的です。
Q. 電気工事士の資格試験対策アプリと同じもの?
A. 違います。E-PROは資格取得後の実務者が現場で使う計算ツールです。資格取得を目指す学習用途であれば、「電気工事士2種 計算問題」のような試験対策専用アプリが別途あります。
Q. サブスクリプションはある?
A. ありません。課金の仕組み自体がないため、自動更新や解約手続きを気にする必要はありません。
まとめ
E-PRO ブレーカー・ケーブルラック・配管サイズ・幹線計算は、電気工事の現場でケーブルラック・配管サイズ、幹線計算、ブレーカー容量、力率改善コンデンサ容量を算出できる、個人開発の無料計算ツールです。レビュー2件の範囲では「早見表を開く手間が省ける」「暗記の負担が減る」という時短効果が評価されており、投稿者の一人は自ら電気工事の実務者であることを明かしています。一方で、計算が依拠する規格・基準の明記はなく、レビューの母数も極めて少ないため、あくまで概算・早見のための補助ツールとして使い、最終判断は自身の確認に委ねるのが安全です。課金要素・広告表示ともに確認できず無料で全機能が使えるため、対象となる専門職であれば、まず試してみる価値はあるアプリだと言えます。
本サイトでは他にも、大手メディアが扱わないニッチな一点特化アプリを取り上げています。実物の収集カードを管理するマンホールカードナビのレビューや、ユーザー投稿で自販機とゴミ箱の位置を地図化する自動販売機マップのレビュー、看護現場の点滴滴下計算に特化した滴下計算のレビューもあわせてどうぞ。
本記事の数値データはすべて2026年8月13日にApp Store公開データから取得したものです。開発元の独立した公式サイトは確認できなかったため、課金・機能に関する記述はApp Store掲載情報とレビュー内の言及にもとづいており、断定を避けた表現を用いています。評価件数28件に対し本文付きレビューは2件と少数のため、断定的な結論は避け、確認できた範囲での傾向として記載しています。レビューポリシーは運営者情報、広告の取り扱いはPR表記ポリシーをご覧ください。