結論(30秒でわかる)

向いている人

  • 電車に乗っている間、今どれくらいの速度で走っているか・どの路線のどの区間を走行中かを画面でリアルタイムに確認したい人(後述のとおり、会社名・正式な路線名付きで表示されます)
  • 機能を「速度」と「走行区間」だけに絞ったシンプルな表示を好み、天気やコンパスなど付加機能の多い競合アプリはむしろ煩わしいと感じる人
  • App内課金なしで無料で試したい人(後述のとおり、App内課金の記載はありません)

向いていない人

  • ダークモードで日常的にiPhoneを使っている人(後述のとおり、レビューでダークモード時に速度表示が0.0km/hのまま更新されない不具合が報告されています)
  • 広告向けのデータ収集(位置情報・デバイスID・使用状況データ)が行われる可能性がある点が気になる人(後述のとおり、App Storeのプライバシー情報に明記されています)
  • 新幹線や在来線を問わず、天気・方位・トリップメーターなど多機能な統合ツールを求める人(後述のとおり、それらの機能を備えた競合アプリが別に存在します)

電車速度計測アプリとはどんなアプリか

項目内容
アプリ名電車速度計測アプリ
開発元個人開発者
価格無料(App内課金の記載なし。詳細は後述)
App Store評価★4.21(14件)
リリース2025年2月10日
最新バージョン1.8.0(2026年8月12日更新)
対応OS / サイズiOS 17.5以上 / 約19.7MB
年齢レーティング4+
カテゴリ旅行

(以上、iTunes Lookup APIおよびApp Store公式ページ掲載情報、2026年9月29日取得。開発元公式サイト(trainshogi.github.io)は本記事作成時点の環境のネットワーク制限によりアクセスできなかったため、以降の記述はApp Store公式ページ掲載情報とレビュー本文の言及に基づきます)

App Store説明文によれば、本アプリは「電車の速度を計測・表示するアプリ」で、日本全国の路線を対象に、現在走行中の区間と速度をリアルタイムで確認できます。走行区間は会社名と正式な路線名で表示され、速度表示はシンプルなデフォルトフォントと7セグメント風フォントの2種類から選べます。最新バージョン1.8.0では新幹線モードの表示不具合修正に加え、トンネル内の速度をGPS信号が届かない間も推定表示する実験的機能(初期設定はオフ)が追加されました。乗換案内のように経路を調べるアプリでも、SNSのように日常的に開き続けるアプリでもなく、「乗車中の電車の速度と区間を眺める」という一点だけに機能を絞り込んだツールです。

課金構造を分解する

App Store公式ページの「App内課金」欄をWebFetchで確認しましたが(取得日2026年9月29日)、購入可能な商品の記載は見当たらず、価格表示も「無料」のみでした。App内課金・サブスクリプションのいずれも確認できません。

独自データ:「Appのプライバシー」欄にサードパーティ広告向けのデータ収集が明記されている。 App Store公式ページのプライバシー情報セクションをWebFetchで確認したところ(取得日2026年9月29日)、「ユーザーのトラッキングに使用される」データとして位置情報・ID・使用状況データ・診断が列挙されているほか、「ユーザーに関連付けられたデータ」の「サードパーティ広告用」項目に、位置情報(おおよその場所)・ID(デバイスID)・使用状況データ(製品の操作、広告データ)が明記されています。これは、本サイトが以前レビューした個人開発アプリ「信号機シミュレータT1」で確認できなかった記載です(信号機シミュレータT1は説明文・レビュー本文のいずれにも広告に関する言及が見当たりませんでした)。実機で広告表示の有無を検証したわけではなく、後述するレビュー4件にも広告への直接の言及はありませんが、App Store側が開示する情報の範囲では、本アプリはApp内課金ではなく広告経由での収益化を行っている可能性が高いアプリだといえます。

レビュー4件を分析してわかったこと

App Store公開データ(2026年9月29日取得)によると、本アプリの評価件数は14件、平均★4.21です。このうち本文付きで投稿され、App StoreのレビューRSSで取得できたレビューは4件でした。件数がきわめて少ないため、以下は「レビュー4件の範囲では」という限定つきの傾向です。

★の内訳は★5が3件、★2が1件で、★1・★3・★4は0件でした。

独自データ:レビュー4件中2件(50%)が、画面表示モードに関連する具体的な不具合を報告している。 ★2のレビューでは「いいアプリなんだけど/なぜかアップルマップを裏に起動してないと移動地図が出ない/そこを修正があればいいものになる」と、Apple Mapsをバックグラウンドで起動していないと地図が表示されない不具合が報告されています。別の★5レビューでは「ダークモードだとMAPは更新されるが、現在の速度と最高速度が0.0km/hのまま更新されなかった。一旦ダークモードなしに切り替えることで、現在の速度と最高速度が取得可能になった」と、ダークモード使用時に速度表示が固まる不具合と、その回避策が具体的に記録されています。星の低い酷評としてではなく、星5の好意的なレビューの中でも具体的な不具合が指摘されている点が特徴です。

残る2件は不具合への言及がない好意的な短評で、「シンプルな造りで見やすい。地図付きでどこ居るかも分かる。電車乗りならこのアプリが最適だね」と、表示のシンプルさと位置表示を評価する声がありました。もう1件は「かすすぎておどろきます。」という★5の一言のみのレビューで、具体的にどの機能を評価しているかは本文からは読み取れません。

競合アプリとの比較

iTunes Search APIで関連アプリを調査したところ(2026年9月29日取得)、本アプリと非常に近いコンセプトの競合が、リリース時期までほぼ重なる形で見つかりました。

アプリ評価件数価格運営元特徴
電車速度計測アプリ(本アプリ)★4.2114件無料(IAP記載なしだが広告向けデータ収集あり)個人開発者速度と走行区間の表示に機能を絞ったシンプル設計、フォント2種、トンネル内速度推定(実験的)
駅ナビ速度計★4.4823件無料個人開発者(信号機シミュレータT1と同じ開発者)速度計に加え天気・気温・湿度・風速、方位計、トリップメーター、速度チャートまで統合した多機能版
スピードメーター 55 Start(GPS速度計+HUD)★4.4827,930件無料汎用スピードメーターアプリHUD表示対応の汎用GPS速度計。乗り物を問わず利用可能で、評価件数は本アプリの約2,000倍

独自データ:酷似したコンセプトのアプリが、わずか2週間差でほぼ同時期にリリースされている。 競合として見つかった「駅ナビ速度計」は2025年1月27日リリースで、本アプリ(2025年2月10日リリース)のわずか2週間前に公開されています。駅ナビ速度計は現在の路線名・手前と次の駅名・駅間距離・速度・単位切替に加え、交差する道路や通過中のトンネル情報、現在地の天気、方位計、トリップメーター、速度のグラフ表示まで備えた多機能版で、この駅ナビ速度計は本サイトが以前レビューした「信号機シミュレータT1」と同じ開発者(個人開発者)が手がけています。つまり本アプリは、機能面ではほぼ同時期に別の個人開発者が公開した多機能版競合の”ミニマル版”という位置づけになります。速度と区間表示だけあればよいと考えるか、天気やトリップメーターまで欲しいと考えるかで、選ぶべきアプリが変わります。

なお、汎用のGPSスピードメーターアプリ(「スピードメーター 55 Start」など)は評価件数が万単位に達しており、本アプリのような「電車の路線名・区間まで表示する」鉄道特化型アプリとは市場規模がまったく異なります。汎用アプリは乗り物を問わず使える汎用性を持つ一方、走行中の路線名や区間の表示機能は備えていません。

無料版はどこまで使えるか

前述のとおり、本アプリにはApp内課金の記載がなく、無料版・有料版という区別自体が存在しません。App Store公式ページの説明文から確認できる範囲では、走行区間・速度のリアルタイム表示、2種類のフォント切替、新幹線モード、トンネル内速度推定(実験的機能、初期設定はオフ)まで、説明文に記載されているすべての機能が無料で利用できると考えられます。

課金で解放される追加機能がない一方、前述のとおり広告向けのデータ収集は行われている可能性があるため、「完全に何も収集されない無料アプリ」ではない点には留意してください。

アプリの削除・データについて

本アプリにはサブスクリプションや買い切り課金の記載がないため、一般的なアプリのような「解約」の手続きは発生しません。利用をやめたい場合は、ホーム画面からアプリを削除するだけで完了します。

トラッキング目的のデータ収集が気になる場合は、iPhoneの「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「トラッキング」で本アプリのトラッキング許可をオフにすることで、少なくとも他社アプリ・Webサイトをまたいだトラッキングは制限できます(この設定は本アプリに限らず、iOSの標準機能であるApp Tracking Transparencyの仕組みです)。

よくある質問

Q. 電車速度計測アプリは無料で使えますか?

A. はい。App Store公式ページを確認した範囲(2026年9月29日取得)ではApp内課金の記載がなく、無料で利用できます。ただし後述のとおり、プライバシー情報にはサードパーティ広告向けのデータ収集が明記されています。

Q. 広告は表示されますか?

A. App Store公式ページのプライバシー情報に、サードパーティ広告向けのデータ収集(位置情報・デバイスID・使用状況データ)が明記されています。ただし本記事執筆時点で実機による広告表示の確認はしておらず、投稿済みレビュー4件にも広告表示への直接の言及はありませんでした。

Q. ダークモードで使うと問題がありますか?

A. レビューによれば、ダークモード使用時に現在の速度と最高速度の表示が0.0km/hのまま更新されない不具合が報告されています。同じレビュアーは、ダークモードをオフにすることで表示が正常に戻ったと報告していますが、本記事作成時点でこの不具合が修正されたかどうかは確認できていません。

Q. トンネルの中でも速度が表示されますか?

A. 最新バージョン1.8.0のリリースノートに「実験的機能:トンネル内の速度推定(初期設定はオフ)」と明記されています。GPS信号が届かないトンネル内でも推定値を表示する機能ですが、初期設定ではオフになっており、あくまで実験的な位置づけの機能です。

あわせて使いたいガジェット

電車の車窓から速度表示と景色を同時に撮影・記録したい場合、スマホを座席の手すりや窓に固定できる小型のクリップ式スタンドがあると便利です。GPSと画面表示を継続的に使うため、長距離の乗車ではバッテリー消費も早くなります。長時間の乗車や旅行での利用を想定するなら、小型のモバイルバッテリーを合わせて携行しておくと安心です。

まとめ

電車速度計測アプリは、乗車中の電車の走行速度と現在の走行区間をリアルタイム表示するだけの、個人開発による無料アプリです。App内課金の記載はないものの、App Storeのプライバシー情報にはサードパーティ広告向けのデータ収集が明記されており、完全に収益化の手段が見えない趣味アプリとは言い切れません。投稿済みレビュー4件のうち2件(50%)がダークモードやApple Mapsのバックグラウンド起動に関連する具体的な不具合を報告しており、実装にはまだ粗さが残ります。一方で、わずか2週間差でほぼ同時期にリリースされた多機能版の競合アプリ「駅ナビ速度計」と比べると、機能を速度と区間表示だけに絞り込んだシンプルさが本アプリの持ち味です。不具合報告や広告向けデータ収集を理解したうえで、「とにかくシンプルに速度と区間だけ見たい」という電車乗りには、無料で試す価値のあるアプリです。

本サイトでは他にも、開発者一人が手がける「実在の鉄道インフラを画面上で再現・計測するだけ」の一点特化アプリとして、実在の鉄道車両の車内LCD表示を再現するTrainLCDのレビューや、日本の信号機をスマホ画面に再現する信号機シミュレータT1のレビューもあわせてどうぞ。

ダウンロード


本記事の数値データはすべて2026年9月29日にApp Store公開データおよびiTunes Search/Lookup APIから取得したものです。開発元の公式サイト(trainshogi.github.io)へは調査環境の制約によりアクセスできなかったため、機能に関する記述はすべてApp Store公式ページ掲載情報(WebFetchで確認)と本文付きレビューの記述にもとづいています。評価件数14件に対し本文付きレビューはApp StoreのレビューRSSで取得できる範囲では4件だったため、レビュー内容にもとづく分析はこの4件の範囲にとどめて記載しています。レビューポリシーは運営者情報、広告の取り扱いはPR表記ポリシーをご覧ください。