結論(30秒でわかる)
向いている人
- 突発性難聴・メニエール病・中耳炎などで聴力に変動があり、病院に行く前の自己チェックや、通院の間の状態変化を手軽に記録したい人(後述のとおり、レビュー44件中14件が難聴関連の持病に言及しており、「病院の検査とほぼ同じ結果だった」という投稿が複数ある)
- 無料のまま125Hz〜8000Hzの聴力検査と、最大20000Hzのモスキート音を使った耳年齢テストの両方を試したい人(App内課金は広告非表示や記録のCSV出力などの付加機能のみで、検査機能そのものには制限がない)
- 毎日同じイヤホンで測定を続け、結果の「絶対値」ではなく「自分の中での変化」を追いたい人(後述のとおり、イヤホンの機種によって結果が大きく変わるという指摘が複数あるため、機種を揺らさないことが前提になる)
向いていない人
- 医師による診断や補聴器の調整に使える、医療機器レベルの精度を期待する人(App Store説明文・レビューのいずれにも、医療用オージオメーターとの精度の同等性を保証する記載は見当たらない)
- 検査結果が使用するイヤホンによらず一定であることを重視する人(後述のとおり、「イヤホンによってバラツキすぎ」「片耳難聴なのに両耳とも同じ結果になった」という指摘が複数投稿されている)
- テスト終了後に音量の大きい広告が流れることに抵抗がある人(後述のとおり、「テスト終了後に広告が大音量で流れた」という★1レビューが投稿されている)
聴力検査 & 耳年齢テストとはどんなアプリか
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| アプリ名 | 聴力検査 & 耳年齢テスト |
| 開発元 | 個人開発者 |
| 価格 | 無料(App内課金あり) |
| App Store評価 | ★4.26(644件) |
| リリース | 2015年12月18日 |
| 最新バージョン | 2.4(2026年10月3日更新) |
| サイズ | 約25MB |
| 対応OS | iOS 15.0以降 |
| カテゴリ | ヘルスケア/フィットネス、メディカル |
| 年齢制限 | 12+ |
(以上、iTunes Lookup APIおよびApp Store公式ページ掲載情報、2026年10月4日取得。開発元の公式サイトは本記事作成時点の環境のネットワーク制限によりアクセスできなかったため、課金・機能に関する記述はApp Store公式ページ掲載情報とレビュー本文の言及に基づきます)
App Store説明文によると、本アプリの機能は次の2系統にはっきり分かれています。
- 聴力検査: 125ヘルツから8000ヘルツまでの範囲で聞こえ方を検査し、結果をグラフで表示する
- 耳年齢テスト: 17000ヘルツ前後の「モスキート音」を含む、最大20000ヘルツまでの音を再生し、どこまで聞き取れるかで「耳年齢」を推定する
健康管理アプリ全般を扱う総合アプリではなく、周波数ごとの聞こえ方を調べる検査機能だけに絞り込まれている点が特徴です。2015年12月のリリースから記事作成時点(2026年10月4日)の最新バージョン2.4まで、約11年にわたって継続的に更新されていることもApp Store公開情報から確認できます。
課金構造を分解する
App Store公式ページのApp内課金欄(2026年10月4日、WebFetchで確認)に記載されているのは、次の1項目です。
| 項目 | 価格 |
|---|---|
| プレミアム | ¥500 |
公式ページには「月額」「年額」といったサブスクリプションを示す表記は見当たらず、一回払いの買い切り型とみられます。プレミアムで解放される内容は、App Store公式ページおよびアプリ内の最新リリースノート(v2.4、2026年10月3日更新)の記載から、次のとおりです。
- 音量調整機能(全体および周波数ごとに±20dB調整)
- 検査結果のCSVエクスポート機能
- CSVインポート機能(データのバックアップ・他デバイスへの移行用。v2.4で追加)
- 検査する周波数の選択機能
- クイックテスト(片耳のみの検査)
- 広告の非表示
この課金構造で注目すべきは、聴力検査と耳年齢テストという中核機能そのものは、課金前から完全に使えるという点です。プレミアムが解放するのは、音量の微調整・データの出し入れ・検査時間の短縮・広告の除去といった、検査結果をより使いやすくするための周辺機能にとどまります。つまり「とりあえず自分の聴力を調べてみたい」という最初の目的に対しては、無料のままで十分に完結する設計です。
レビュー44件を分析してわかったこと
App Store公開データ(2026年10月4日取得)によると、本アプリの評価件数(★の数のみ)は644件、平均★4.26です。このうち本文付きで投稿され、RSSで取得できたレビューは44件でした(取得できた44件の平均は★4.30)。評価件数全体に対しては一部にとどまるため断定は避けつつ、確認できた範囲の傾向を示します。
取得した44件の★分布は次のとおりです。
| 評価 | 件数 | 割合 |
|---|---|---|
| ★1 | 4件 | 9.1% |
| ★2 | 1件 | 2.3% |
| ★3 | 3件 | 6.8% |
| ★4 | 6件 | 13.6% |
| ★5 | 30件 | 68.2% |
独自データ:難聴関連の持病を抱える利用者の多さ(44件中14件)。 「難聴」という語を含むレビューが44件中14件(31.8%)あり、そのうち「突発性難聴」への言及が6件(13.6%)、「メニエール病」への言及が3件(6.8%)でした。あるレビュアーは(★4)「メニエール病(急性低音障害型感音難聴)になってから、利用し始めました。発作のめまいが、どういう条件で発生しているのかわからないのですが、なんとなく聴力が低下している時になっている事が多い様な気がするので自分で検査できないかと探しこちらにたどり着きました」と、発作と聴力変化の関係を自分で追う目的での利用を具体的に記しています。別のレビュアーは(★5)「突発性難聴になってしまいました、自宅で簡単に検査できるので安心です」と投稿していました。
独自データ:病院の検査結果との比較言及(44件中10件)。 「病院」「耳鼻科」という語を含み、かつ検査結果を比較する内容のレビューが44件中10件(22.7%)ありました。あるレビュアーは(★5)「耳鼻科での聴力検査では、やや難聴の結果が出たが、このAPを試してみたら、なんと病院の結果とほぼ一緒でした」、別のレビュアーは(★4)「低音障害型感音難聴持ちです。病院の検査とほぼ同じ」と、医療機関での検査結果との近さを評価する声が目立ちました。ただし、これらはあくまでユーザー自身の感想であり、医学的な精度の同等性が検証された結果ではない点には注意が必要です。
独自データ:イヤホン依存という弱点(44件中7件)。 「イヤホン」という語を含むレビューが44件中7件(15.9%)あり、結果の信頼性に関わる具体的な指摘が複数見られました。★2のレビュアーは「使用するイヤホンの種類によって結果があまりにも異なるので、リファレンスとなるイヤホンを指定して欲しいです」と明確に不満を述べ、★3のレビュアーも「片耳で試しても、両耳がほぼ同じ結果に…片耳難聴なのですが、悪い方の耳だけでやると、両耳難聴の結果。普通の耳だけでやると、両耳普通」と、片耳の聴力低下を正しく検出できなかった事例を報告しています。基準となる推奨イヤホンの指定がないことは、本アプリの構造的な弱点として把握しておく必要があります。
その他の指摘:テスト時間の長さ(44件中3件)、広告のタイミング(44件中1件)。 「検査時間が長め」「聴力検査にかかる時間が長すぎると思います」という指摘が3件、「テスト終了後に広告が大音量で流れた。こっちは耳が聞こえにくいから検査してるのに何を考えてるのか」という★1レビューが1件ありました。後者は聴力に不安を抱えるユーザーが使うアプリの性質上、音量の大きい広告の出し方には配慮が求められる部分だと言えます。また、★1レビューには「聞こえた!のボタンを押しても同じ周波数で音が大きくなり続ける。どこまで音量が上がるかわからないため、耳を痛めそうで怖い」という動作不具合の報告もありました。
競合アプリとの比較
iTunes Search APIで「聴力検査 耳年齢テスト」を検索して確認できた、記事作成時点(2026年10月4日取得)の主な競合・類似アプリは次のとおりです。
| アプリ | 評価 | 件数 | 価格 | 運営元 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| 聴力検査 & 耳年齢テスト(本アプリ) | ★4.26 | 644件 | 無料(¥500のプレミアムあり) | 個人開発者 | 聴力検査と耳年齢テストの2機能に特化。2015年〜2026年10月まで継続更新 |
| Mimi聴力検査 | ★4.57 | 3,395件 | 無料 | Mimi Hearing Technologies GmbH(法人) | Appleヘルスケア連携、結果をPDFで家族・医療専門家に共有可能(地域限定)。400万件超の検査実績 |
| 耳年齢チェック!iPhone版 | ★3.25 | 138件 | 無料 | GN ReSound Japan K.K.(補聴器メーカー) | 補聴器メーカーによる「モスキート音ゲーム」。2019年12月更新が最後で、以降の更新記録なし |
| 自分で聴力検査 | ★4.03 | 39件 | 無料 | 個人開発者(別人) | Appleヘルスケアのオージオグラムに結果を保存。2022年9月更新が最後 |
この比較から見える本アプリの立ち位置は2つあります。
第1に、評価件数では法人運営のMimi聴力検査(3,395件)に及ばないものの、同社はAppleヘルスケア連携やPDF共有(地域限定)といった、より医療・ヘルスケア記録との統合を志向した設計です。本アプリはヘルスケア連携を持たない代わりに、プレミアム課金のCSVエクスポート/インポートという、よりシンプルなデータの出し入れ手段を備えています。
第2に、競合の一部で開発が止まっている点が目立ちます。補聴器メーカーGN ReSoundの「耳年齢チェック!iPhone版」は2019年12月を最後に更新記録がなく、個人開発の「自分で聴力検査」も2022年9月が最後です。これに対し本アプリは2026年10月3日というごく直近までバージョンアップが続いており、同ジャンルの中では開発の継続性という点で優位にあると言えます。
無料版はどこまで使えるか
- 聴力検査(125Hz〜8000Hz、グラフ表示)
- 耳年齢テスト(最大20000Hzのモスキート音を使用)
- 検査結果の日付別記録・一覧表示
前述のとおり、¥500のプレミアムが解放するのは音量の微調整(±20dB)、CSVエクスポート/インポート、検査周波数の選択、片耳のみのクイックテスト、広告非表示であり、検査そのものの実行には制限がありません。
返金・購入の取り消しについて
本アプリにはサブスクリプションが存在しないため、一般的なアプリのような定期的な「解約手続き」は不要です。誤って¥500のプレミアムを購入してしまった場合や、購入した機能に問題があった場合は、Apple公式の返金申請窓口から手続きします。
- Webブラウザで「reportaproblem.apple.com」にアクセスし、購入に使用したApple IDでサインインする
- 購入履歴から該当のアプリ内購入を選択する
- 「問題を報告」を選び、理由を選択して申請する
返金の可否はApple側の審査によって判断され、必ず認められるとは限りません。
よくある質問
Q. 聴力検査 & 耳年齢テストは無料で使えますか?
A. はい。聴力検査(125Hz〜8000Hz)と耳年齢テスト(最大20000Hz)という中核機能は無料のまま利用できます。¥500のプレミアムは音量の微調整やCSVエクスポート/インポート、広告非表示など周辺機能の解放であり、検査自体に機能制限はありません。
Q. 病院の聴力検査の代わりになりますか?
A. 取得できたレビュー44件の範囲では「病院の検査とほぼ同じ結果だった」という好意的な投稿が複数ありましたが、これはユーザー自身の感想であり、医学的な精度の検証結果ではありません。また「イヤホンの機種によって結果が大きく変わる」「片耳難聴を正しく検出できなかった」という指摘もあるため、持病の診断や治療方針の判断には医療機関での検査を利用し、本アプリはあくまで日々の変化を追う自己管理の補助として使うのが安全です。
Q. どんな人が実際に使っていますか?
A. 取得できた本文付きレビュー44件のうち14件(31.8%)が「難聴」に言及し、そのうち6件(13.6%)が「突発性難聴」、3件(6.8%)が「メニエール病」という具体的な持病名を挙げていました。通院の間の自己チェックや、発作と聴力変化の関係を自分で記録する目的での利用が目立ちます。
Q. 検査結果はイヤホンによって変わりますか?
A. 取得できたレビューの範囲では、「使用するイヤホンの種類によって結果があまりにも異なる」「片耳難聴なのに両耳とも同じ結果になった」という指摘が複数投稿されています。公式に推奨イヤホンの指定はないため、毎回同じイヤホンで検査し、結果の絶対値ではなく自分の中での変化の傾向を見る使い方が現実的です。
Q. サブスクリプションはありますか?
A. ありません。App Store公式ページにはプレミアム¥500の一回払いのみが記載されており、月額・年額の自動更新を示す表記は見当たりませんでした。
まとめ
聴力検査 & 耳年齢テストは、125Hz〜8000Hzの聴力検査と、最大20000Hzのモスキート音による耳年齢テストという2機能に機能を絞った、個人開発の無料アプリです。2015年のリリースから2026年10月まで約11年にわたって開発が継続しており、投稿済みレビュー44件の範囲では、突発性難聴やメニエール病を抱える利用者が通院の間の自己管理に使っている実態が具体的な言及として複数確認できました。一方で、結果がイヤホンの機種によって大きくばらつくという指摘や、片耳難聴を正しく検出できなかったという報告もあり、医療機関の検査結果を完全に置き換えるものではありません。¥500のプレミアムを使わなくても検査自体は完結するため、「自分の聴力の変化を手軽に追うための補助ツール」と理解して使うなら、無料のままで十分に機能するアプリだと言えます。
本サイトでは他にも、特定の症状や持病を自己管理するための個人開発アプリを取り上げています。耳が聴こえない・聴こえにくい人との対面コミュニケーションに特化した筆談サポートのレビュー、気圧の変化による頭痛だけを記録するweather painsのレビュー、看護現場の点滴滴下計算に特化した滴下計算のレビューもあわせてどうぞ。
本記事の数値データはすべて2026年10月4日にApp Store公開データおよびiTunes Search/Lookup APIから取得したものです。App内課金の内容と価格はApp Store公式ページの掲載内容(WebFetchで確認)に基づいています。開発元の公式サイトへは調査環境の制約によりアクセスできなかったため、それ以外の記述もすべてApp Store掲載情報とレビュー本文の言及に基づいており、公式に確認できなかった部分は断定を避けた表現を用いています。評価件数644件に対し本文付きレビューは44件のため、レビュー内容にもとづく分析はこの44件の範囲にとどめて記載しています。レビューポリシーは運営者情報、広告の取り扱いはPR表記ポリシーをご覧ください。